2012年 09月 17日
第3世代
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プレゼント
そういって彼女はサトウキビから作られた黒糖のかけらのいくつかを袋に入れて私にくれた。
そのひとつを齧ると、口の中で甘い香りが複雑に絡み合った。
私は7年前の2005年に、彼女の店で撮影した母親の写真を持参して、市場の人づてに探してもらってその母親の店にたどり着き、それを彼女に渡していた。
そのお返しに、私は黒糖をいただいたのだ。
さらにさかのぼると、2003年に撮影したおばあちゃんの写真を、2005年に母親に手渡していた。
私はニャウンシュエ3回の訪問で、この家族を3世代にわたって撮影したことになる。
こうしてこの町に人とのつながりができて、だからきっと、私はこの写真を届けに、再びこの町にやってくることになるだろう。
もしかしたらそのときは、第4世代がいるかもしれない。
彼女の白い肌、フラットな顔は、タイ系の民族、シャン人のように思えた。
でも、もし彼女が顔にタナカを塗ってなくて普通に東京の街を歩いてたら、だれも彼女がミャンマーの出身だと気づかないかもしれない。
なにより、とてもきれいだった。
そういって彼女はサトウキビから作られた黒糖のかけらのいくつかを袋に入れて私にくれた。
そのひとつを齧ると、口の中で甘い香りが複雑に絡み合った。
そのお返しに、私は黒糖をいただいたのだ。
さらにさかのぼると、2003年に撮影したおばあちゃんの写真を、2005年に母親に手渡していた。
私はニャウンシュエ3回の訪問で、この家族を3世代にわたって撮影したことになる。
こうしてこの町に人とのつながりができて、だからきっと、私はこの写真を届けに、再びこの町にやってくることになるだろう。
もしかしたらそのときは、第4世代がいるかもしれない。
でも、もし彼女が顔にタナカを塗ってなくて普通に東京の街を歩いてたら、だれも彼女がミャンマーの出身だと気づかないかもしれない。
なにより、とてもきれいだった。
by asiax
| 2012-09-17 19:05
| ミャンマー(ビルマ)