2012年 09月 22日
ミンガラーインの朝ごはん
|
ニャウンシュエの五日市についつい足をつかまえられて、気がつけば8時半、2時間以上もそこにとどまっていた。
市場でもらった黒糖と、ちまきを持ってミンガラーインに戻る。
朝食タイムが9時までなので、部屋に戻らず、そのまま2階の朝食会場へ。
スタッフの人が卵の調理法はどうするか、そしてパンケーキはプレーン、バナナ、トマトのどれにするか尋ねた。
トマトのパンケーキ?
なんだ、それ。
なんかおもしろそうで、迷わずそれを選んだ。
私のテーブルの横には、アジア系の小柄な女性が座っている。多分日本人ではないだろう、現地の女性のようにも見えたけど、スタッフと英語で会話してたのでツーリストに間違いない。タイの人だろうか?
私のテーブルに食事が運ばれてきた。
あれ?これだけ?
メインと思われるサモサを食べてみるが、別にトマトなんて入ってない。私が頼んだオムレツとトマトパンケーキはいったいなんだったんだろうか?
まあ、市場ですでに2食すませてるし、飲み物があればそれで十分と思っていたら、
あとからメインの料理がドーンとでてきた。しかも結構なボリューム。
やがて、朝食会場は私と隣のテーブルの彼女だけになった。
自分男だし、あきらかに自分のほうが年上だし、なんか声かけたほうがいいのかな?とおもいつつ、自分英語できないし、会話できる自信もないので黙々と食べていた。
「あのぉ、日本の方でしょうか?」
あきらかに日本人の話し方ではないけれど、とても上手な日本語で隣の席の彼女が尋ねてきた。
- あ、はい、そうです。 -
「実はお願いがありまして、私は今日ヤンゴンに戻るのですが、ドルを持ってないのです。ヤンゴンではどうしてもシュエダゴンパゴダを見学したいのですが、入場料に5ドル必要なんです。私は日本のお金を持ってますが、この町で日本のお金を両替できる場所がどこにもありません。どうか私の500円と5ドルを交換していただけないでしょうか。」
彼女の日本語はとてもきれいなだけでなく、いまどきの若者が話さないような丁寧な日本語で、そのことにも驚かされた。
話を聞くと、彼女は韓国の出身で、今、東京の大学に留学しているという。格安航空で東京からクアラルンプールに飛び、マレイシア、インドネシアと回ってミャンマーを訪れ、今夜の夜行バスでヤンゴンに戻って再びマレイシア経由で日本に戻るのだと言う。
彼女のたびの話は興味深かった。たとえば、このニャウンシュエの町に入るのに、カローから1泊2日のトレッキングツアーでやってきたというのだ。
「本当は2泊3日のコースに参加したかったんです。でも人が集まらなくて、1人だけの参加だと値段がとても高いので、もう1人参加者がいる1泊2日にかえました。それでも4万チャット(約4000円)かかりました。」
カローからニャウンシュエは、普通にバスを使えば乗換えを含めても3時間ちょっと、500円ほどでこれるのだ。トレッキングツアーのためにお金も時間も要しながらも、格安航空や深夜バスを利用し、私と同じように安宿を利用する。彼女は、本当に使いたいもののためなら大きな出費も辞さなかった。
徹底的な貧乏旅行にこだわる私と違って、彼女はお金の使い方がとても上手だと思った。
そんな彼女を応援したくて、私は500円と5ドルの交換も迷わず了承した。
もしこのときが私のたびの終盤であったら、彼女のスポンサーになって余分なお金をあげてもいいと思っただろう。でも、まだ自分の出費がこれからどうなるか分からないし、それにそこまでしたらきっと彼女も困惑してしまうだろう。
それでも彼女に気付かれないように、1ドル紙幣を7枚渡した。
この子なら、きっと上手にお金を使ってくれるはずだから。
市場でもらった黒糖と、ちまきを持ってミンガラーインに戻る。
朝食タイムが9時までなので、部屋に戻らず、そのまま2階の朝食会場へ。
スタッフの人が卵の調理法はどうするか、そしてパンケーキはプレーン、バナナ、トマトのどれにするか尋ねた。
トマトのパンケーキ?
なんだ、それ。
なんかおもしろそうで、迷わずそれを選んだ。
私のテーブルの横には、アジア系の小柄な女性が座っている。多分日本人ではないだろう、現地の女性のようにも見えたけど、スタッフと英語で会話してたのでツーリストに間違いない。タイの人だろうか?
私のテーブルに食事が運ばれてきた。
メインと思われるサモサを食べてみるが、別にトマトなんて入ってない。私が頼んだオムレツとトマトパンケーキはいったいなんだったんだろうか?
まあ、市場ですでに2食すませてるし、飲み物があればそれで十分と思っていたら、
やがて、朝食会場は私と隣のテーブルの彼女だけになった。
自分男だし、あきらかに自分のほうが年上だし、なんか声かけたほうがいいのかな?とおもいつつ、自分英語できないし、会話できる自信もないので黙々と食べていた。
「あのぉ、日本の方でしょうか?」
あきらかに日本人の話し方ではないけれど、とても上手な日本語で隣の席の彼女が尋ねてきた。
- あ、はい、そうです。 -
「実はお願いがありまして、私は今日ヤンゴンに戻るのですが、ドルを持ってないのです。ヤンゴンではどうしてもシュエダゴンパゴダを見学したいのですが、入場料に5ドル必要なんです。私は日本のお金を持ってますが、この町で日本のお金を両替できる場所がどこにもありません。どうか私の500円と5ドルを交換していただけないでしょうか。」
彼女の日本語はとてもきれいなだけでなく、いまどきの若者が話さないような丁寧な日本語で、そのことにも驚かされた。
話を聞くと、彼女は韓国の出身で、今、東京の大学に留学しているという。格安航空で東京からクアラルンプールに飛び、マレイシア、インドネシアと回ってミャンマーを訪れ、今夜の夜行バスでヤンゴンに戻って再びマレイシア経由で日本に戻るのだと言う。
彼女のたびの話は興味深かった。たとえば、このニャウンシュエの町に入るのに、カローから1泊2日のトレッキングツアーでやってきたというのだ。
「本当は2泊3日のコースに参加したかったんです。でも人が集まらなくて、1人だけの参加だと値段がとても高いので、もう1人参加者がいる1泊2日にかえました。それでも4万チャット(約4000円)かかりました。」
カローからニャウンシュエは、普通にバスを使えば乗換えを含めても3時間ちょっと、500円ほどでこれるのだ。トレッキングツアーのためにお金も時間も要しながらも、格安航空や深夜バスを利用し、私と同じように安宿を利用する。彼女は、本当に使いたいもののためなら大きな出費も辞さなかった。
徹底的な貧乏旅行にこだわる私と違って、彼女はお金の使い方がとても上手だと思った。
そんな彼女を応援したくて、私は500円と5ドルの交換も迷わず了承した。
それでも彼女に気付かれないように、1ドル紙幣を7枚渡した。
この子なら、きっと上手にお金を使ってくれるはずだから。
by asiax
| 2012-09-22 20:40
| ミャンマー(ビルマ)