2012年 09月 30日
ニャウンシュエ夕景
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ニャウンシュエの市場角で食事をして、宿に戻る時、
あっ
と思い、時計を見たとき、すでに16時を過ぎていたことに気づいた。
宿の朝ごはんの会場で話した韓国の子、15時半頃に出発すると言ってたのだ。
早めにサイクリングから戻って、その子の見送りができたらな、と思ってたのだけれど、すっかりそのことを忘れていた。
でも、あの子のことだから、きっとメッセージを残しているだろうな、という確信めいたものはあった。
宿に戻り、鍵を受け取ると同時に、女性スタッフの方が1枚のカードを渡してくれた。
「あちらの方から。」
といった感じで、女性が手を伸ばすほうを見遣ると、宿の前のベンチに韓国人の彼女がいた。
- あれ、まだ出発してなかったんですか? -
「はい、ちょっと遅れてるみたいなんです。」
日に焼けて浅黒くなった肌を通り越して、彼女の顔が赤くなっているのが分かった。私は手にしたカードを背中に回して、
- まだ見ないほうがいいですよね。 -
というと、
「はい、私がいなくなってから見てください。」
と、やはり恥ずかしそうに答えた。
これからヤンゴンに戻る彼女は、朝見たときのカジュアルな服装と違って、外行きって感じのおしゃれな服装で、洒落た言葉でも口にしようと思ったけど、こちらも恥ずかしくなりそうでやめた。
部屋に戻ってシャワーを浴びて、また外にでた時にはもう彼女はいなかった。
再び部屋に戻って、裏返したままのカードをひっくり返した。
メッセージには、やはり余計にドルを受け取ったことに対する感謝の気持ちと、次の日、彼女の誕生日であることが、漢字をまじえ、すべて日本語で綴られていた。
私の人生で一番貧しいお誕生日になると思います・・・
あー、嘘でもいいから、チラ見しとけばよかったなぁ。
彼女に誕生日おめでとう、そう言えなかったことを後悔している。
あっ
と思い、時計を見たとき、すでに16時を過ぎていたことに気づいた。
宿の朝ごはんの会場で話した韓国の子、15時半頃に出発すると言ってたのだ。
早めにサイクリングから戻って、その子の見送りができたらな、と思ってたのだけれど、すっかりそのことを忘れていた。
でも、あの子のことだから、きっとメッセージを残しているだろうな、という確信めいたものはあった。
「あちらの方から。」
といった感じで、女性が手を伸ばすほうを見遣ると、宿の前のベンチに韓国人の彼女がいた。
- あれ、まだ出発してなかったんですか? -
「はい、ちょっと遅れてるみたいなんです。」
日に焼けて浅黒くなった肌を通り越して、彼女の顔が赤くなっているのが分かった。私は手にしたカードを背中に回して、
- まだ見ないほうがいいですよね。 -
というと、
「はい、私がいなくなってから見てください。」
と、やはり恥ずかしそうに答えた。
これからヤンゴンに戻る彼女は、朝見たときのカジュアルな服装と違って、外行きって感じのおしゃれな服装で、洒落た言葉でも口にしようと思ったけど、こちらも恥ずかしくなりそうでやめた。
部屋に戻ってシャワーを浴びて、また外にでた時にはもう彼女はいなかった。
再び部屋に戻って、裏返したままのカードをひっくり返した。
メッセージには、やはり余計にドルを受け取ったことに対する感謝の気持ちと、次の日、彼女の誕生日であることが、漢字をまじえ、すべて日本語で綴られていた。
私の人生で一番貧しいお誕生日になると思います・・・
彼女に誕生日おめでとう、そう言えなかったことを後悔している。
by asiax
| 2012-09-30 16:50
| ミャンマー(ビルマ)