2016年 11月 06日
中国、ベトナムから持ち帰った品々
|
中国広州からミャンマーのヤンゴンまでの移動中、各地で手仕事の布を探し回り集めた品は、中国で購入した布が40点ほど、ベトナムが10点ほど。結構これが荷物の負担になっていて、中国を出国してから移動のスピードを速めたのもこのため。
写真に写っている品はほとんどが苗族の布。同じ民族の布なのに、地域によって生き物や波模様、幾何学模様など、織や刺繍のデザインが異なり、ただどれも共通しているのは、糸が細いため模様が細かく、布いっぱいに針仕事がなされていること。
中国で購入した品はほとんど貴州省の苗族のもので、でも入手したのが雲南省の昆明や大理の町。ベトナムの品は主に北部のモン族やザオ族の布でも、購入したのはハノイの店。
貴州省で訪問した町は観光化が進んでいて、そこで売っている苗族の布は観光地価格になってしまってとても手をだせる額ではなく、ベトナム北部の町、サパもやはり観光地化が進み、古い布そのものがなくなっていて、近年お土産用に作られたものばかりだった。
また、タイ、チェンマイのアンティークショップはどの店も品薄で、ナイトバザールの通り近くにあったパーカーヨーという店は郊外に移転し、そこも行ってみたものの、あまり古いものはなかった。ただ、店内をくまなく探して、店の奥のガラスケース内に積み重なって収納されていた中に中国海南島のリー族の布があって、予想外の品を入手することができた。
8年ほど前、昆明の市場で貴州省から行商で大きなリュックにいっぱいの古布をつめて路上で売っていたおばさんたちと出会ったときは、今回買った時よりも3割以上は安く手に入り、9年ほど前にサパを訪問したときは、市場の布売り場で、手描きろうけつ染めの赤ちゃんのおぶい布の古布が数百円で買えたこともあった。
今は値段が高くなったというだけでなく、当然のことではあるけれど、古くていい品そのものが少なくなっている。
私がアジアで集めた布を見せるたび、いろいろな人に「古い、汚い」とさんざん言われるけれど(うちの嫁も含めて)、中には興味を持ってくれる人もいて、そんな人たちのためにも大切にしたいと思う。
by asiax
| 2016-11-06 12:27
| アジアのおみやげ