2006年 07月 09日
異国のふるさと
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少年は結婚式の日も私のカメラ機材を運んでくれたり、私の一歩前を歩いてドアを開けて待ってくれたり、そんな思いやりに満ちていた。
私が日本へ帰る日、少年は電話をかけてきて、空港まで見送りにいけないことを詫びながら私が聞きとれるようゆっくりとしたインドネシア語で日本に着く時間や今度いつインドネシアにくるのか尋ねてくれた。
それから数ヵ月後、少年は私の誕生日にバースデーカードと私の似顔絵をプレゼントしてくれた。
今年に入って久しぶりに友人から手紙が届いた。20代のいとこの結婚式の写真で、その中にはすっかり凛々しくなったあの少年も写っていた。
そして先日、11人の子供をつくってサッカーチームをつくる、と言った友人についに第一子が誕生した。
東京でひとり、アパートで生活する私にとって、友人の家族、親戚、近所の人ぐるみで私をあたたかく迎えてくれるジャカルタの町は異国のふるさとでもある。今年は久しぶりにみんなに会いに帰ろうと思っている。
by asiax
| 2006-07-09 20:14
| インドネシア(ジャワ島)