2008年 05月 03日
慎ましさ
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カンボジアでは、なかなか人物にカメラを向けられずにいた。
カンボジアへ行く前に訪れたベトナムやインドネシアでは、カメラを持って歩いていたら向こうから幾度となく「フォト、フォト」と声をかけられた。でもカンボジアでは市場や路地を歩いていて私と目があうと多くの人が目を逸らしてしまい、みんな好奇心を持って私も見つめているのは分かっていても、自分もどうしていいのか分からず距離を縮められずにいた。
でも、ひとたび屋台で食事をして市場で買い物をすると、多くの人たちが面倒なのがきたな、という感情を持たずやさしい目で受け入れてくれた。そしてカメラを向けると、恥ずかしそうにしながら、それでもいい笑顔を見せてくれた。
積極的にくることはないけれど、困った時にそっと手をさしのべてくれ、やさしい目で迎えてくれる。それはタイヤミャンマーでもそうだった。それは上座部仏教圏の人たちが持つ慎ましさなのだろうか。
カンボジアを離れる最後の夕方、シェムレアプ、寺院に併設された小学校の校庭で遊んでいる子供たちを眺めていた。私が撮影しているのに気づくと、遊びもそっちのけで私のカメラに応えてくれた。
ああ、何でもっと早くこの国の人たちの心に気づかなかったのだろう。デジカメの画像を覗き込む子供たちに囲まれながらそう思った。
やがて午後の授業を終えた子供たちも加わり、さらに大きな輪が広がっていた。
カンボジアへ行く前に訪れたベトナムやインドネシアでは、カメラを持って歩いていたら向こうから幾度となく「フォト、フォト」と声をかけられた。でもカンボジアでは市場や路地を歩いていて私と目があうと多くの人が目を逸らしてしまい、みんな好奇心を持って私も見つめているのは分かっていても、自分もどうしていいのか分からず距離を縮められずにいた。
でも、ひとたび屋台で食事をして市場で買い物をすると、多くの人たちが面倒なのがきたな、という感情を持たずやさしい目で受け入れてくれた。そしてカメラを向けると、恥ずかしそうにしながら、それでもいい笑顔を見せてくれた。
積極的にくることはないけれど、困った時にそっと手をさしのべてくれ、やさしい目で迎えてくれる。それはタイヤミャンマーでもそうだった。それは上座部仏教圏の人たちが持つ慎ましさなのだろうか。
ああ、何でもっと早くこの国の人たちの心に気づかなかったのだろう。デジカメの画像を覗き込む子供たちに囲まれながらそう思った。
やがて午後の授業を終えた子供たちも加わり、さらに大きな輪が広がっていた。
by asiax
| 2008-05-03 10:49
| カンボジア