2006年 03月 11日
私のすきな町
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今までたびした中で一番よかった場所はどこですか?と聞かれたら、私はミャンマーのカローと答える。
ミャンマー東部のシャン州にある標高1000m以上の高地にある小さな町。山岳民族の村へのトレッキングの拠点となる以外、これといった見所もなく、ほとんどのたび人にとってインレー湖への通過点にすぎない。でも、町中にはイギリス時代のコロニアル建築が学校やホテルなどとして現役で使用され、どこの家の庭にも花が植えられ、そんな中を馬車が通り過ぎる。ウィナーやパラミという安くていい宿にめぐまれ、7シスターズやミャンマーフラワーズ、ヒマラヤ、市場のシャンヌードル屋などおいしい店がいくつもあって、そのこともたび人にとってありがたい。
ミャンマー人だけでなく、中国人、インド人、少数民族、モスリムそれぞれが仲良く暮らし、人なつこい子供たちに囲まれ、この町で出会った友たちがまたその友たちや家族を紹介してくれ、今はこの町とはきってもきれない関係になった。
友たちのお母さんは今日も市場でペポを売っているのだろうか。日本語の先生は体の具合はどうなのだろうか。頬のほくろから長い毛が伸びた男の人は、今どこを散歩しているのだろう。中国人とミャンマー人のハーフの彼は、寂しくなった髪の手入れをどうしているのだろうか。パゴダの回廊で出会った美しい女性は、あのときの笑顔を誰に向けているのだろう。路上で死んでいるように寝ていた犬は馬車に轢かれてはいないだろうか。新しくなった映画館で、何が上映されているのだろうか。子供たちに英語を教えているウルドゥー系モスリムの先生は、今日も私のことを祈ってくれてるのかな?
by asiax
| 2006-03-11 17:52
| ミャンマー(ビルマ)