2010年 01月 08日
川を走る
|
ひとつ下の記事、「サパ最奥地へ」の続き
「あっ、この人きっと日本人だわ。」
川を越えてやってきたバイクの人に、すれ違いざまにかるく会釈をしたとき、後ろに乗った女性がそう声にした。
??
私はかなり混乱していた。運転している男性はどう見ても欧米系の人だし、後ろの女性もサングラスをかけ、ヘルメットをかぶっているため、顔の表情や輪郭がわからない。でも、その声はあきらかにネイティブの日本語なのだ。彼らのバイクが私の横にとめたので、
- あのー、日本の方ですか? -
と尋ねると、
「はい、そうです。」
と、その女性はやはり日本人の話す日本語で答えた。
私は困惑した表情のまま男性のほうに目を向けると、
「ワタシハ、ニホンジンジャナイデスヨォ。」
と、上手な日本語が返ってきて、もう私は何がなんだかわからなくなって、お互い顔を見ながらしばらく笑いあった。
サパの町からずっと離れた、こんな山の奥地で聞く日本語。それがあまりにも意外で、愉快でならなかった。
中国雲南からこのベトナムサパまでのたびの中で、このときが唯一の日本語の会話だった。
「あっ、この人きっと日本人だわ。」
川を越えてやってきたバイクの人に、すれ違いざまにかるく会釈をしたとき、後ろに乗った女性がそう声にした。
私はかなり混乱していた。運転している男性はどう見ても欧米系の人だし、後ろの女性もサングラスをかけ、ヘルメットをかぶっているため、顔の表情や輪郭がわからない。でも、その声はあきらかにネイティブの日本語なのだ。彼らのバイクが私の横にとめたので、
- あのー、日本の方ですか? -
と尋ねると、
「はい、そうです。」
と、その女性はやはり日本人の話す日本語で答えた。
私は困惑した表情のまま男性のほうに目を向けると、
「ワタシハ、ニホンジンジャナイデスヨォ。」
と、上手な日本語が返ってきて、もう私は何がなんだかわからなくなって、お互い顔を見ながらしばらく笑いあった。
サパの町からずっと離れた、こんな山の奥地で聞く日本語。それがあまりにも意外で、愉快でならなかった。
中国雲南からこのベトナムサパまでのたびの中で、このときが唯一の日本語の会話だった。
by asiax
| 2010-01-08 20:55
| ベトナム