2012年 12月 01日
ねぇ、私ってキレイ?
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って、そんなことを彼女が言ったわけではないのだけれど。
シュエニャウンの市場で、肉売り場の人たちが並ぶ中に彼女はいた。
売り場の女性たちは、彼女より年嵩の人ばかりで、それだけでも彼女の存在は浮いていた。
しかも、売られているのは鶏の頭や爪、内臓。そして造花が不釣合いに飾られていた。
それらのギャップに私はその場から動けなくなり、上目遣いで私を見る彼女に、何故か咄嗟にダポウンヤイメー?(写真撮ってもいい)と尋ねていた。
すると、おとなしくしていた彼女は突然、血相を変えたようにものすごい勢いでまくし立てた。
何を言っているのかは分からないけれど、何となくは分かっていた。
「どうせそのカメラで撮ったって私はその写真をもらえないんでしょ。撮るんだったらその写真ちょうだいよ。どうせできないんでしょ。だったらいいわよ、私には何のメリットもないんだから、あ~、もうイヤだ。」
彼女はすべてを言い終えると、表情が緩み、まわりの店のおばさんたちからも小さな笑声が聞こえてきた。
大丈夫だろう。そう確信して彼女にカメラを向けると、やっぱり彼女は撮られることを意識していた。
シュエニャウンの市場で、肉売り場の人たちが並ぶ中に彼女はいた。
売り場の女性たちは、彼女より年嵩の人ばかりで、それだけでも彼女の存在は浮いていた。
しかも、売られているのは鶏の頭や爪、内臓。そして造花が不釣合いに飾られていた。
それらのギャップに私はその場から動けなくなり、上目遣いで私を見る彼女に、何故か咄嗟にダポウンヤイメー?(写真撮ってもいい)と尋ねていた。
すると、おとなしくしていた彼女は突然、血相を変えたようにものすごい勢いでまくし立てた。
何を言っているのかは分からないけれど、何となくは分かっていた。
「どうせそのカメラで撮ったって私はその写真をもらえないんでしょ。撮るんだったらその写真ちょうだいよ。どうせできないんでしょ。だったらいいわよ、私には何のメリットもないんだから、あ~、もうイヤだ。」
彼女はすべてを言い終えると、表情が緩み、まわりの店のおばさんたちからも小さな笑声が聞こえてきた。
by asiax
| 2012-12-01 23:10
| ミャンマー(ビルマ)