ループ橋を過ぎて、徐々に上げていた高度もフラットになり、松林を抜け、はやと瓜の畑がちらほらあらわれてきた。
ヘーホーの町が近づくと、民家の数も増していき、鉄道と並んで走る馬車をゆっくりと追い越していく。
ヘーホー駅の手前の信号場で一時停止すると、物売りの人たちが車内にに入ってきた。
それからまもなくしてヘーホー駅に入線。
ここでも多くの物売りが待機している。その中でも、顔を真っ白にタナカを塗った少女が真っ先に目に飛び込んできた。
野菜や果物を売る人たちが車両に押し寄せる。
タナカを塗った少女もがんばってる。
これは果物なのか、なんなのか。籠いっぱいのそれは、あっという間に売り切れた。
気がつけば、私はこの少女を見かけてはシャッターを切っていた。
近くにいたおばさんが「ダポウン、ダポウン」と少女に声をかけてくれて、それで撮った1枚が、今回のミャンマー旅行記の記事で一番はじめに掲載したこの写真。
信号場で乗り込んできた彼女の品は、結構売れたみたいだ。
- ダーバーレー? - これは何ですか?と尋ねたけれど、何なのかよく分からなかった。