2006年 06月 24日
ヤギ鍋と宝くじ
|
ベトナム、サイゴンでどうしても食べにいきたかったのがヤギ鍋の店、ラウゼー214。私はオープンスタイルのその店で歩道にはみ出したテーブルにつき、英語のメニューからスモールサイズ(55,000ドン)を注文する。そばにおいてあったベトナム語のメニューを見ると、全てのサイズが英語のメニューより10,000ドンずつ安く表示されていた。店の人はそれを取り上げて去っていった。
でてきた鍋の具はひとりではもったいないほどの量だった。私は食べられるだけの量を少しづつ加えながら大汗かきつつ食べていた。
時折、宝くじ売りの人がやってきた。彼らは鼻のつぶれた人や、みずぼらしい格好の貧しそうな子供、同伴者を伴った盲目の人、車椅子に乗った老女であった。外国人である私を見るとみんな素通りして店内をまわり、現地のお客さんにあたっていが、青年に押された車椅子の老女だけは私のところによってきて、そのくじを買ってくれないかと催促した。しかし、私にとってはただの紙切れでしかないそれを買う理由もなく、申し訳なく思いながらも断った。
これで本当によかったのだろうか。今誰かを助けなければ、いつか自分が同じ境遇にたったとき誰にも助けてもらえない。
食事を終え、席を立とうとしたとき、道路向かいの歩道に留められた車椅子に寝転がる青年が見えた。そこに買い物袋を抱えた老女がやってきてその青年を叩き起こした。老女はその車椅子に腰掛け、青年に押されて去っていった。その老女は私に宝くじを売ろうとしたまさにその本人だった。
なんか、生きてるってすばらしいな。帰り際、レシートをよく見ると、ヤギ鍋とビール代の下に、おしぼり代1,000ドンが含まれていた。
でてきた鍋の具はひとりではもったいないほどの量だった。私は食べられるだけの量を少しづつ加えながら大汗かきつつ食べていた。
時折、宝くじ売りの人がやってきた。彼らは鼻のつぶれた人や、みずぼらしい格好の貧しそうな子供、同伴者を伴った盲目の人、車椅子に乗った老女であった。外国人である私を見るとみんな素通りして店内をまわり、現地のお客さんにあたっていが、青年に押された車椅子の老女だけは私のところによってきて、そのくじを買ってくれないかと催促した。しかし、私にとってはただの紙切れでしかないそれを買う理由もなく、申し訳なく思いながらも断った。
これで本当によかったのだろうか。今誰かを助けなければ、いつか自分が同じ境遇にたったとき誰にも助けてもらえない。
食事を終え、席を立とうとしたとき、道路向かいの歩道に留められた車椅子に寝転がる青年が見えた。そこに買い物袋を抱えた老女がやってきてその青年を叩き起こした。老女はその車椅子に腰掛け、青年に押されて去っていった。その老女は私に宝くじを売ろうとしたまさにその本人だった。
なんか、生きてるってすばらしいな。帰り際、レシートをよく見ると、ヤギ鍋とビール代の下に、おしぼり代1,000ドンが含まれていた。
by asiax
| 2006-06-24 18:46
| ベトナム