2007年 05月 18日
菱の実
|
夕方、ヴィンロンに着いて、宿に荷物を置くと真っ先に向かったのが市場。そこで見かけたのが黒くて奇妙な物体。不思議そうに眺めている私に、店のお姉さんは半分に割ったものを一つ私にさしだし、
こうやって食べるのですよ、
といった感じで彼女は手にしたもう半分の実を、器用に中身を取りだして見せてくれた。私は不器用に外の殻を少しずつ剥がしながらその実を口にする。
栗っぽいな
殻のグロテスクな見た目とは裏腹に、ほくほくした食感とほんのり漂う甘さが何ともおいしかった。
日本に帰ってたまたま読んでいた本に似たような食材があって、素材事典で調べてみると、形が似ていて、味の解説も私が食べたときの感想と同じで、そして産地が沼や池などの湿地帯という特徴から菱の実ということが分かりました。確かにメコンデルタなら湿地帯はどこにでもあるし、多分間違いないと思います。
驚いたのは、菱の実は日本でも採れ、食用にされているということです。そのことも帰国後にはじめて知りました。また、両端がフック状になっているのは、実が土壌に突き刺さり、水に流されずそこに根を下ろすためのもののようです。自然というのは、本当にうまくできているのだなあ、と実感させられます。
こうやって食べるのですよ、
といった感じで彼女は手にしたもう半分の実を、器用に中身を取りだして見せてくれた。私は不器用に外の殻を少しずつ剥がしながらその実を口にする。
栗っぽいな
殻のグロテスクな見た目とは裏腹に、ほくほくした食感とほんのり漂う甘さが何ともおいしかった。
驚いたのは、菱の実は日本でも採れ、食用にされているということです。そのことも帰国後にはじめて知りました。また、両端がフック状になっているのは、実が土壌に突き刺さり、水に流されずそこに根を下ろすためのもののようです。自然というのは、本当にうまくできているのだなあ、と実感させられます。
by asiax
| 2007-05-18 22:55
| ベトナム