2006年 02月 08日
コーヒーカップの下のワンダラー
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ラオス、フエサイの町のこと。朝、町中を散歩中、昨晩夕食をとったオープンスタイルの食堂に入り、フライドヌードルを注文した。道路にはりだした席に、白人の初老がコーヒーを飲みながらペーパーバックを読んでいた。その人は、散歩中に通りかかったときにもそこにいた。もうかれこれ40分以上はそこにいたことになる。急ぎ足でたびをする自分と時間の感覚がまったく違うと思った。
私の頼んだものが運ばれ、食事を終える頃、その初老は店の人に目配せをしてその場を離れていった。その人がいたテーブルにとり残されたコーヒーカップのソーサーの下には、1ドル紙幣がはさまれていた。当時のレートは1ドルあたり8000キープ、コーヒーはその店で4000キープほどだった。その人はコーヒーと同じ金額をチップとして置いていったのだ。
チップを払う習慣のない私にとって、それは未知の感覚であり、チップを払う習慣を持つその人は、実にさりげなくあたり前のことのようにやってのけた。
コーヒーカップの下のワンダラー。いつか自分もそんなたびがしてみたいと思った。
私の頼んだものが運ばれ、食事を終える頃、その初老は店の人に目配せをしてその場を離れていった。その人がいたテーブルにとり残されたコーヒーカップのソーサーの下には、1ドル紙幣がはさまれていた。当時のレートは1ドルあたり8000キープ、コーヒーはその店で4000キープほどだった。その人はコーヒーと同じ金額をチップとして置いていったのだ。
チップを払う習慣のない私にとって、それは未知の感覚であり、チップを払う習慣を持つその人は、実にさりげなくあたり前のことのようにやってのけた。
コーヒーカップの下のワンダラー。いつか自分もそんなたびがしてみたいと思った。
by asiax
| 2006-02-08 20:08
| ラオス